課目別合格勉強法

 FP(ファイナンシャルプランニング)技能士、AFP・CFPの勉強をしていると、どうしても1課目ないし2課目に苦手な分野が含まれています。これらの苦手課目をどのように克服したのか?実際に、克服し、合格した方のお話をお聞きしましたので、インタビュー形式で、課目ごとに紹介します。

ライフプランニング・リタイアメントプランニング

 今年、やっとの思いでCFP試験全課目合格をしたY・Bさん(女性)。ライフプランニング・リタイアメントプランニング合格で、全課目合格達成というところまで、2年も費やしたといいます。その彼女が、どのようにして克服したのか、インタビュー形式でご覧ください。

[苦手だった、ライフプランニング・リタイアメントプランニングをどのようにして克服しましたか?]

私は、まず、新聞を毎日読むことを心がけました。それ以前は、活字を読むのが嫌いで、細かい字を見ると、すぐに、その場から離れていました。AFP試験のときもそうでしたが、ライフプランニング・リタイアメントプランニングには、1・2問ほど、時事的な問題が出題されることに気づき、このままでは、合格するのは難しいかもと思うようになりました。気づいた、その日から克服するために、小学生が読みそうな童話から読むことを始め、徐々に、レベルをあげていきました。最終的には、新聞をちゃんと読むまでのレベルまであげました。新聞を読むことで、時事以外に、他の分野に出題されそうな項目の事柄や改正事項まで載っていたので、その部分を切り取り、ノートに貼り付けて、さらに、見やすさを考え、カラーペン(色えんぴつ)を使って、重要部分を、色で塗りつぶして、解るようにしました。また、キャッシュフロー表(収入と収支を元に作成された表)を見比べ、かつ、穴埋め問題が出題されたときは、頭が、真っ白になり、終了時間まで、マークシートをぬりつぶすことができない、いや、忘れたぐらい手が止まりました。

計算することが嫌になったこともあります。これを、克服するために、電卓の早打ちを何度も、繰り返しました。このごろは、焦っていて、電車内でも、座ってひたすら計算を解くのに、電卓を打っていました。そうした努力が実り、「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」を合格することができました。苦手課目は、早めに手を打っておきましょう

リスクと保険

 AFP資格審査試験の学科を4回目で合格することができたK・Gさん。リスクと保険の点数が、1回目・1点、2回目・0点、3回目・2点と、他の課目の足をひっぱっていた現状でした。その彼が、どのようにして克服したのか、インタビュー形式でご覧ください。

[苦手課目だったリスクと保険をどのようにして克服しましたか?]

 克服するために、各保険会社の資料を一括請求しました。一括請求した資料が到着したら、一枚ずつ見ていき「この保険の商品は、こういう風になっているんだ。」と思いながら頭に入れていきました。

 テキストを読んで覚えるよりも、資料を読んだ方が、頭に入り覚えやすかったですね。内容は、理解することができましたが、3級FP(ファイナンシャルプランニング)技能士と比較して、多く出題され、範囲が広く、それに、難しく、たとえ、頭に入れた事柄も、問題を見た瞬間、手が震えました。

 克服するために、ひたすら過去問の回答を読みあげていき、「どうして、そうなるのか」とノートにまとめていきました。4回目で10点中7点を取ることができ、合格の2文字を手に入れました。苦手課目は、必ず克服してください。


金融資産運用設計

 CFP資格審査試験で、唯一、合格していなかった課目を、今年、合格することができたY・Sさん(女性)。金融資産運用設計の合格を達成するのに、3年もかかったといいます。その彼女が、どのようにして克服したのか?インタビュー形式でご覧ください。

[苦手科目の金融資産運用設計をどのようにして克服しましたか?]

 マンガで、株とかの取引の流れを理解するところから始めました。活字ですと、なかなか覚えるのに時間がかかると思いました。マンガを読むことで、基本的な流れを理解できるとともに、楽しく覚えられるようになりました。基本的な流れを理解できたら、過去問に挑戦して、間違えたところは、チェックして、ノートに書き込むなどをして、何度も繰り返しました。

 また、金融資産運用設計では、ちょっとした計算問題が出題されるため、計算式を覚えるのに苦労しました。計算問題に差し掛かると、飛ばして、いつも最後ごろになって解いていました。しかも、わからない問題は、適当にマークシートをしたこともあります。克服するために、過去問に挑戦したときと同様に、ノートに書き込むなどをして、何度も繰り返し覚えました。計算問題が出題されたら、始めから問題を解かずに、どの公式を使って計算するかを、問題用紙にマークして、時間にゆとりをもたせるように、心がけました。このようなことをして、念願のCFP資格審査試験全課目合格することができました。現在、CFPエントリー研修を受けています。とにかく行動あるのみです。

不動産運用設計

 今年、ようやく、CFP資格審査試験全課目合格することができた名古屋市在住のC・Dさん(男性)。CFP資格審査試験で、毎回のように6割以上の正答をしているのに、合格できなかったといいます。その彼が、どのようにして克服したのか?インタビュー形式でご覧ください。

[苦手としていた不動産運用設計をどのようにして克服しましたか?]

 まず、簡単にテキストを「さらっと」見ることから始めました。「さらっと」見終わったら、金曜日や土曜日に入るマンションや住宅のチラシを見て、「この、マンションは、こういう風になっているのか」「この土地は、商業地域だから、防火地域になっているのね」という風に、頭の中で整理させることを心がけました。このことを毎週、繰り返すことで、「不動産」に対して興味を持つようになり、実際に、マンションのモデルルームとかにも、度々、出かけました。

 次に、不動産の有効活用という分野を克服するために、とある証券会社のセミナー(無料)を受講しました。セミナーでは、一番できなかった部分が、次第にわかるようになりました。これまで、不動産の有効活用に関する問題が出題されると、手が止まり、何分間も「う~ん」と考え込んでしまい、気づいたら、試験終了時間になっていたこともあります。計算問題が出題されたときもそうでした。計算問題は、学習室や自宅で、ひたすら、電卓を打ちながら、問題を何度も何度も解きました。同じことを何度も繰り返した結果、「不動産運用設計」を合格することができました。何事も、繰り返し行動することを心がけてください。


タックスプランニング

 AFP資格審査試験の実技を、3回目で合格することができたH・Tさん(女性)。タックスプランニングがあまりにも苦手で、他のところがよくても、タックスプランニングの点数が、よくなかったために、なかなか合格できなかったといいます。どのようにして克服したのか、インタビュー形式でご覧ください。

[そうとう苦労した、タックスプランニングをどのようにして、克服しましたか?]

 税務署が、発行しているパンフレットの請求から始めました。パンフレットの請求は、税務署に勤務している友人にお願いして、自宅に郵送したものです。そのため、税務署自体が、パンフレットの発送をおこなっているわけではありません。パンフレットには、簡単に、それぞれの税の仕組み、所得の仕組みなどが載っています。また、計算式も載っているため、すぐに覚えられました。そこから、少しずつ、レベルをあげ、テキストで学習するようになりました。テキストでは、計算式を使って、塗りつぶして解るようにしました。過去問でも、同じように、カラーペンを使って、塗りつぶして解るようにしました。

 以前は、計算問題が、出題されたときは、一つのミスも許されないと思い、焦ってしまい、マークシートの記入ミスをしてしまったり、計算を間違えたりして、嫌になるほどショックを受けたことがあります。この焦りを克服するために、電卓の早打ちを何回も、くり返しました。一日中、電卓をたたいていましたね。打つ場所は、決めていませんでした。正直、周りから見たら、「何やっているんだ」と思われていたかもしれません。「タックスプランニング」を完全に克服して、合格することができました。計算問題を徹底させましょう。

相続・事業承継設計

 1課目を残したまま、「3年」、今年、やっとの思いでCFP資格審査試験に合格したH・Cさん(男性)。相続・事業承継設計を残した3年間は、自己嫌悪になるほど、相続・事業承継設計という言葉を聞いただけでも、アレルギー反応を起こしたことがあるといいます。その彼が、どのようにして克服したのか、インタビュー形式でご覧ください。

[アレルギー反応を起こすほどだった相続・事業承継設計をどのようにして克服しましたか?]

 克服するために、日本FP協会が主催しているセミナーや継続教育研修を利用しました。これらのセミナーや研修は、実務的要素が多く、CFP資格審査試験に出題されている内容と似ている部分がありました。一番苦手だった事業承継の分野は、実際に、実務をしている税理士に、直接、質問するなどをして克服しました。ある方から、「税理士さん、迷惑していなかった?」と言われたことがありますが、そのことを税理士に話すと、「迷惑ではないよ」と答えてくれたので、「ホッ」としました。

 また、時間配分も考えるようになりました。これまでは、難しい問題を早めに解こうとして、時間終了になってしまったことがあります。そうならないために、簡単な問題を前にもってきました。その結果、合格することができました。使えるものは何でも使いましょう。


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